最近ロシアの領空侵犯が話題になっていますが
逆に日本が領空侵犯したらどうなっちゃうの?と思う人もいますよね。
逆の立場になってみれば事態の重さが分かると思います。
日本が逆に領空侵犯したらどうなる?間違いなく警告・撃墜される
領空侵犯はロシアと中国の領空侵犯がかなり多いですが、逆に日本が領空侵犯したら大変なことになります。
間違いなく、通常の国であれば警告のうちそれでも退避しなければ撃墜されてしまいます。
もっと最悪の場合、戦争になりかねないでしょう。
敵対行動をしにいくようなものですからね。
とはいえ有人の機体が撃墜されることはまれ
とはいえ、領空侵犯するということは戦争でもない限り撃墜されることはまれらしく2015年に有人の領空侵犯したロシア機をトルコが撃墜したことは話題になりました。
ですので、基本調査や牽制の意味で機体を飛ばすのが主な理由ですので、有人の場合基本警告でとどまるケースが多いようです。
それこそ戦争になりえますから国として慎重にならざるを得ないというのが現実なのでしょうね。
日本の領空侵犯の対応方法は他国に比べると非常に甘く事実上撃墜不可能
とはいえ日本の領空侵犯の対応は他国に比べると甘いです。
他国は「領空侵犯したら警告して従わないなら撃墜するよ」という体制に対して
日本の場合は「領空侵犯したら警告して、退去か着陸してね。従わなくても何もできないけど」
というルールになってしまっているからです。
日本は国の主権が及ぶ領域として「領土」と「領海」、そして領土・領海の上空に「領空」を設定しています。
航空自衛隊は日本各地に配置されたレーダーサイト、および空中警戒管制機のE-767・E-2Cによって領空を監視。この領空の外側に設定された「防空識別圏(ADIZ)」を越えて日本に接近する国籍不明機を発見した場合、戦闘機を「スクランブル(緊急発進)」させています。
スクランブルした戦闘機は必ず2機が1組となって行動し、防空管制システムの誘導に従い不明機に接近。
これを目視で確認し、まずは無線によって日本の領空に接近しつつあるという「注意」を促します。そして不明機が領空へ侵入した場合、違法行為として「必要な措置」を取ります。
この「必要な措置」については、自衛隊法第八十四条において以下のように規定されています。
【自衛隊法第八十四条】
防衛大臣は、外国の航空機が国際法規又は航空法その他の法令の規定に違反してわが国の領域の上空に侵入したときは、自衛隊の部隊に対し、これを着陸させ、又はわが国の領域の上空から退去させるため必要な措置を講じさせることができる。
以上のように、領空へ侵入した不明機に対しては「着陸」または「退去」のいずれかを強制することになります。
が強制力はないというのが現実です。
具体的には、まず無線を使用し「注意」より強力な「警告」を与える、それでも従わない場合は相手不明機の前方に出て、20mmバルカン砲による「信号射撃」を行います。
20mmバルカン砲には火線をひく「曳光弾」が混ぜられており、威嚇効果を発揮します。
なぜ領空侵犯を日本がゆるすのか 威嚇はできても撃墜はできないという現実を知っているから
上記の現状ですから日本に領空侵犯しても安全に帰れることが約束されているようなものです。
ここらへんもっと姿勢だけでも牽制できる形に直してほしいですね。